第98話
「だし」のルーツ
●「だし」とは
広辞苑には「だし」、「出し」と表記されています。
「出汁」とする辞典もあるようですが宛て字のようです。
だし原料から熱水抽出して「出て来た汁」のことを
「だし」と呼ぶのが本来の意味のようです。
●日本古来のだし
大宝律令・養老律令に「租庸調」という税制があります。
これは、納税のための目録のようなものです。
ここに「堅魚」、「煮堅魚」、「堅魚煎汁」等が記載されていますが、
堅魚の生態から見ると、太平洋沿岸部の、
とくに駿河・伊豆国を中心に納税が行われていたようです。
●堅魚煎汁(かつおのいろり)
その中で、調の副物に分類されている「堅魚煎汁」
という調味料が日本最古のだしと言われています。
生カツオを土器で煮込んでできる汁のことです。
小社ではこの1300年前の製法を活かして
「煮釜だし®」を生産しています。
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